TASTE OF CENTURION vol.2

食

果実園リーベル 新宿店

ズコットとパフェ

右:ストロベリーズコット(1,728円)、左:フルーツパフェ(1,404円)

お店に入ると、色とりどりのフルーツでデコレートされたドーム状のケーキが並んだショーケースが出迎えてくれる。果実園の名物「ズコット」である。果物を心から愛し、果物を知り尽くしたオーナー自ら毎朝市場で目利きして仕入れた新鮮なフルーツを使い、ズコット専用に開発したという甘さ控えめの生クリームと合わせて、毎日店内で作られる新鮮なフルーツケーキ。カットされてもその大きさに驚くが、フルーツたっぷりなのでお腹にスッと入ってしまう。朝食がわりに通うファンもいる。そういえば、果実園の標語は「朝の果物は金」というらしい。8種類以上のフルーツを食べやすくカットして盛り合わせたフルーツサラダや、タワーのように盛り付けられたフルーツパフェはいうまでもなく、食事やドリンクメニューにもフルーツが用いられ、いつも何かしらのフルーツを食べていただきたいというオーナーの信念を感じる。ズコットは16世紀中ごろのフィレンツェで、食品冷凍技術の発明とともに創作されたという。当時は切り分けるのに半解凍状態にしたらしい。レシピは長い間忘れられていたが1950年代にフィレンツェの老舗洋菓子店が復活させた。

Photo by Hitomi Wakui
Text by Kazuhide Miyata

果樹園リーベル 新宿店

果物は自然のものなのでいつも食べごろのものを仕入れるというのは無理がある。そんな時は、「この果物の一番おいしい瞬間はいつか?」を考えて室温26〜27度の倉庫で保管して熟す「追熟」や、完熟しているものは6度に保った冷蔵庫で保存し、一番おいしい状態で提供する。新宿店の他、目黒店、東京駅店、ランドマークプラザ店、吉祥寺店。

新宿店/東京都渋谷区代々木2-7-7南新宿277ビルB1
TEL:03-6276-8252
月〜土 7:30〜23:00、日 7:30〜22:00