TASTE OF CENTURION vol.

もの

能作

純度百パーセントの錫酒器

ちろり- L(¥14,040)、ぐい呑- 大(¥4,212、金箔¥5,616)、花器はそろり- ミニ(¥3,780)

「金」偏に「易」しいと書いて錫(すず)。純度の高い錫は素手でも容易に形を変えられるほど柔らかいため、器や道具には不向きとされてきた。「能作」は、その性質を逆手にとって使い込むうちに手のカタチになじむタンブラーや曲げられる器で脚光を浴びた。錫の酒器も人気商品のひとつ。古来から酒の味をまろやかにするとして珍重されてきた。日本酒は冷でもいいが、「ちろり」でぬるめの燗にして「ぐい呑」にそそいで味わうのもおすすめ。金箔を施すアイデアも能作オリジナルで思わず目を奪われる。能作の錫は他の金属を一切含まない純度百パーセントであるため加工も極めて難しい。
その高い技術は、慶長16 年(1611年)にまで遡る富山県の高岡鋳物の伝統を受け継ぐ。創業は大正5年。当初は真鍮や青銅の仏具、茶道具、花器を手掛けていた。真鍮に高度な技術でヘアラインを施した花器や風鈴も人気がある。最近リニューアルした伊勢丹本店のシャンデリアとブラケットも能作の仕事という。

Photo by Masayuki Katsuno
Text by Kazuhide Miyata

能作

錫と真鍮を素材としたテーブルウェアから花器、ホームアクセサリー、風鈴、キャラクターグッズまで、多彩でユニークな商品で全国に直営店を展開している。高岡市の本社工場には地元の食材やお酒を楽しめるカフェがある。

株式会社能作 東京オフィス&ショップ
東京都千代田区丸の内1-1-1 パレスホテル東京B1
TEL.03-6273-4720

食

らぁ麺 ドゥエイタリアン 三軒茶屋

らぁ麺 生ハムフロマージュ

らぁ麺 生ハムフロマージュ(玄米ごはん付き)¥1,180 プラス¥100 で12kcal のヘルシー麺に変更可能。 ハウスワイン¥500

「どんぶり一杯のフルコース」。黄金色のスープに真っ白なチーズを浮かべ、どんぶりの縁に生ハムを配したこの傑作を的確に語るフレーズである。まずスープを!ミシュランガイド東京のビブグルマンに3年連続で輝いたドゥエイタリアンの魂は昔ながらの中華そばに通じていて、どこまでも澄み切って奥深くトラディショナルである。
次は麺をスープにからめて! 細目でしなやかな腰、一緒に噛みしめるとスープの味がまた豊かに変化す る。そしてお待ちかねのフロマージュ! 箸をいれるとふわっとカタチがくずれ、スープに溶けだすところを麺と一緒に口へ。ゴルゴンゾーラとチェダーチーズの濃厚な香りとコクが鼻腔いっぱいに広がり、クリームパスタのようだ。生ハムと交互に食べ進むと、確かにイタリアンである。〆は玄米ごはんに残りのスープをかけたリゾット風でフルコースの満足感を!
ラーメンは戦後、屋台から本格的に広まったといわれる。中国から伝わり日本の出汁の伝統に様々な味や素材を吸収して進化を遂げ、日本食として再び世界に出ていく。
これぞ日本文化の真骨頂である。

Photo by Hitomi Wakui
Text by Kazuhide Miyata

らぁ麺 ドゥエイタリアン 三軒茶屋

らぁ麺ドゥエイタリアンのオーナーシェフ石塚和生さんはイタリアン出身だが、もう一つのルーツは中華そばにある。スープの黄金色は名古屋コーチンを主に鶏ガラ、昆布、ホタテから煮だして生まれる。人に優しい食、カラダに優しい食が身上。市ヶ谷、横浜青葉台、日比谷パークフロント、三軒茶屋、吉祥寺と台湾三越に出店。

三軒茶屋店_東京都世田谷区太子堂4-23-11 G M S三軒茶屋B1
TEL.03-5787-8073